一般社団法人 全国地域ビジネス協会
境町アグリビジネスラボ「S-Lab5th」落成式を開催

境町アグリビジネスラボ「S-Lab5th」落成式を開催
令和7年3月27日(木)、茨城県境町にて「境町アグリビジネスラボ拠点施設 S-Lab5th」の落成式が盛大に執り行われました。本施設は、地域特産品の開発や水産資源の研究を通じて、地域経済の活性化を目指す重要な拠点として位置づけられています。
式典概要
当日は、橋本正裕町長をはじめ、当協会の代表であり株式会社さかいまちづくり公社代表取締役 野口 富太郎、設計業者や施工業者など多くの関係者が出席。挨拶や来賓祝辞に続いてテープカットが行われ、その後内覧会と試食会が実施されました。
施設の特徴と意義
S-Lab5thは、水産物の冷凍加工やジェラート製造、さらに閉鎖循環式陸上養殖システムを備えた多機能施設です。瞬間冷凍技術を活用したドリップしない冷凍食品の開発や、エビやウナギの安定的な養殖技術の研究が進められます。また、ジェラート製造では世界チャンピオンである大塚氏監修のもと、高品質な製品をハイブランド市場へOEM提供することも可能となりました。
当協会代表であり株式会社さかいまちづくり公社代表取締役 野口 富太郎は以下のように述べています。
「さかいまちづくり公社の5つ目の工場が完成し、弊社の事業領域がさらに広がりました。この施設は冷蔵技術や養殖技術の向上を図るだけでなく、地域経済に新たな価値を生み出す重要な役割を担います。」
境町モデルによる持続可能な施設運営
本施設は、「境町モデル」と呼ばれる借金を抑える公共投資手法で建設されました。総事業費約4億4,007万円のうち約73.9%は補助金で賄われており、将来的には家賃収入などで投資回収が見込まれています。このモデルは財政負担を軽減しながら地域活性化を進める成功事例として注目されています。
今後の展望
S-Lab5thは、新たな特産品開発や水産資源研究を通じて、地域外への販路拡大と雇用創出に貢献することが期待されています。境町から世界へ発信される新しい食文化にも期待が寄せられます。